なつかしい日本の情景・たけなかアトリエ

2019/08/24 13:47 ブログ

小柳左門先生の新刊紹介

小柳左門先生のポケット万葉集

小柳左門先生の新しいご著書が致知出版社から発売されます。

アマゾンで予約できそうです。

いまから1,200年前に編纂された 日本最古の歌集『万葉集』。 ただいま予約受付中の 『ポケット万葉集』(小柳左門・著)は、 半世紀以上もの間、 『万葉集』に魅せられてきた著者が、 初めて読む人にも親しみやすいよう、 一つひとつの和歌やその背景をやさしく、 魅力的にひも解いた一冊。 20巻、約4,500首にも及ぶ和歌の中から、 特に現代の人に伝えたい296首を厳選しました。 自然を詠んだ歌、恋愛を中心に人と親しむ歌、 亡くなった人を偲ぶ歌など、和歌の特徴ごとに分類し、 味わい深い解説を加えています。 『万葉集』の特徴の一つに、 皇室から名もなき一般の民衆まで、 老若男女あらゆる階層の人々の歌が 収録されている点が挙げられます。 千年年以上経ったいまもなお、 私たちを魅了するのは生きていく上での 喜びや悲しみが31文字に凝縮され、 素直に表現されているからだと著者はいいます。 何千年にもわたって紡がれてきた人々の想いを 声に出して読む時、歌はますますその命を輝かせ、 読む人の心を動かすことでしょう。 巻末には、本書に収録された 296首の索引つき。 新元号「令和」の典拠として、 日本人なら一度は読んでおきたい国民的歌集に、 ポケット古典シリーズを通して 親しんでいただければと願います。

…………………… 著者はしがきより ……………………

万葉集の第一に素晴らしいところは、 皇室や宮中の方々の和歌はもちろんですが、 一般の民衆が作った素朴な和歌もあわせ、 老若男女あらゆる階層の人びとの歌が集められ、 国民的歌集ともいうべき壮大な合唱曲のような様相を 呈しているところです。 驚くことに乞食の歌まであるのですから。 世界にこのような詩歌集は 万葉集以外にはないのではないでしょうか。 つまり日本は、人の真心を詠う和歌という価値については、 人々の垣根や身分差をのりこえて 平等の世界を実現しようとした、 文字通り「和」を貴ぶ国であったとも言えるでしょう。 (略) 万葉集にはじめる和歌の歴史は 日本文化の中心ともいえるものですから、 その内容は膨大です。 しかし現代になっても、依然として万葉集が もっとも燦然として光をはなっているのは、 何といっても人の心が素直で純粋であり、 現実の人生を生きていく中での喜びも悲しみも、 楽しみも苦しみも、全ての情感の根本が 歌に込められているからでありましょう。 かつまたその魅力は、万葉集のもつ 大和言葉の調べの美しさ、豊かさにあります。 一首の歌がひとつの音楽のように 心に響いてくるのです。 島木赤彦という歌人が 「事象に息を吹き入れるものは声調である」 と述べているように、 歌の調べを声に出して読み上げるとき、 歌はますますその命を耀かせるのです。 歌の意味は少々理解できなくとも、 その調べに心が動かされるのです。 ですから、この本を手にされる方は、 ぜひとも声に出して、あるいは、心の中で口ずさんで、 歌を読んでいただきたいのです。 それもくり返し読むほどに、 味わいは深くなります。 このようにして、読み味わうと、 万葉集という歌集が、荘大で堂々とした歌から、 美しく繊細な歌まで、さまざまな姿を見せ、 そこかしこに様々な花が咲き匂っていることに 気づいていただけると思います。

『ポケット万葉集』  小柳左門・著 定価=本体1,300円+税