なつかしい日本の情景・たけなかアトリエ

2023/02/08 07:43 ブログ

白駒妃登美さんの教えに触れて

2月7日の火曜日の朝5時から聞いてた白駒妃登美さんの天命追求型の生き方のお話はとても感銘を受けました。

天(お天道様)を感じつつ育ってこられた白駒さん。
白駒さんの幼少期ののお話を聞きながら、柳田國男の『先祖の話』という本に「自分は将来立派なご先祖になる」と言ってるおじいさんのお話が出てきたのを思い出しました。

亡くなって数世代も経つとその御霊は故郷の山や野に溶け込んでご先祖様となって見守ってくれる。
昔の日本人はそれを総称して「お天道様」と言ったんでしょうね。

また、田舎に遊びに行って棚田や段々畑を見るとその石垣を作った昔の人々のことをついつい想像してしまうんですが、そんなことも思い出しました。
両親やお爺さんお婆さん、子供や孫たちがひもじい思いをしないように、豊かに安心して暮らせるようにと願いながら、地域みんなで力を合わせて重機もない中、手作業で石を積み田んぼにしてきたんだろうなぁ。と。
昔に生きたその人たちの思いを感じずに居れません。

その思いを知っていたから、故郷の人を守ろうとして戦に行った若者がいたこともまた、忘れてはいけないと思いました。
今に生きる私たちは名も知れぬ多くの先人たちの築いた礎の上に暮らしてるんですよね。

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また、白駒さんのお話の中ではこんなエピソードもお聞きしました。
子宮頸がんが転移した肺がんで、お医者様から治る見込みがないと言われ、良い細胞も攻撃する抗がん剤治療などは受けずに与えられた寿命を全うしようと決めたところ、お母様から「東京の医者に診てもらって抗がん剤治療も受けてほしい」と泣いて懇願され、それが親孝行になるならと“信念よりも親孝行”を選んだこと。
入院前の二週間で読んだ偉人の話から、『全ての偉人は逆境ののちに偉業をなしている』と気づいて、今の病も明るい未来のために天が与えてくださった試練なんだと心明るく受け入れ、がん細胞にも感謝したところ、抗がん剤治療の前に肺から影がスゥーっと消えていたそうです。

逆境というのは未来の幸福のために天が、ご先祖様が与えてくれている大事なことなんだという学びは心にずっと留めておきたいと思いました。

憂きことは
のち幸(さき)くませと
吾(あ)がもとへ
天が与へし
ことにぞありける

つらいことがあっても、それは後々幸せになるために必要なことだと、私の元へ天が与えてくださっていることなんだなぁ。