なつかしい日本の情景・たけなかアトリエ

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2019/09/17 10:57

原点は、いわさきちひろ

イラスト、デザインの世界に入ってもう40年近くになろうとしています。

子供の頃から絵を描いたり工作するのが好きで、幼稚園の頃は粘土遊びと厚紙の工作、裏が白いチラシがあると必ず絵を描いている子でした。
いま思い返してみると、思いついたら後先考えず行動に移す学習障害的な子だったと思います。
親も先生もかなり手を焼いたようで、母が子育ての雑誌も購読していたように記憶しています。
その表紙絵を描いていたのが “いわさきちひろ” で、毎月その絵を見るともなく見ていました。

それを思い出したのは中学3年の頃。
クラスの女子がいわさきちひろの絵のついた便箋か何かを持ってきていて、その絵をたまたま見たときに自分の幼稚園の頃の思い出がフラッシュバックして蘇りました。

その時の衝撃は今もありありと覚えています。

理系クラスで工業大学受験を目指していた高校3年の晩秋、最後の三者面談でいよいよ受験する大学を決めるというときに、中3の衝撃が忘れられなかった私は「絵を描く方向にいきたい」と初めて親と担任に伝えました。

そこからしばらくは周囲は大変でしたが『自分の描いた絵で誰か一人でも同じような体験をしてくれる人がいたら。そんな絵を描く仕事をしたい』という思いは断ちがたく、最後は親も折れてくれて進路変更。そして今に至ります。

私が子どもの絵を描くのは自分自身の子供時代の楽しかった思い出もそうですが、同じように今を生きる子供たちにもそんな楽しい時間を過ごして欲しいという願いがモチベーションになってます。

自分に子供が生まれ、その子育てをしていきながら同時に学校広報の仕事も増えていき、子育てや教育に公私ともに関心を寄せてかなり勉強してきましたし、子育てで実践もしてきました。
学校広報だけでなく、さまざまなデザイン制作にも、その思いをベースにしたことで予想以上の結果を出すことができたし、いまもできていると思っています。

未来という言葉の原点は「子供」だと思います。

子供たちがちゃんと育って、その子達が作り出すのが『未来』です。
今、子供たちを取り巻く環境は決して楽観できるものではなく、心痛むニュースも連日流れてきます。
こんな状況をどうにかできる力なんて全くありませんが、子供達が楽しく豊かに過ごす絵を描くことで、何かを思い出してくれる人がいたらいいなぁと思いつつ、今日も絵を描いています。